日記

店のこと、湯のこと。

霧の豆は、二〇二一年の冬、下北沢の線路跡に残された小さな倉庫から始まりました。店主は元・陶芸家。器を焼く火と豆を煎る火が、そう遠くないことに気づいてしまったのです。

店の名前は、開店前夜の霧から。シャッターを開けたら路地が真っ白で、それがあまりに静かで美しかったので、看板を出すのをやめて、名前にしました。

珈琲文化についての短い随筆